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合成


概要

三角関数の和

を、以下のように変形することを三角関数の合成と呼ぶ( ではないとする)。

最後は加法定理を使っている。途中でいきなり新しい角度 が出てきてギョッとするが、これは、

を満たす角で、このような にただ つ存在 する。

を図形的に示すと、以下の通りとなる。

この新しい角度を作ったことによって、 の式と の式を、一つにまとめることができた

【問】 の範囲で、以下の方程式を解け。

【答】 の中身が同じなので、合成によって左辺を1つにまとめることができる。(符号がマイナスでも、全く同じように加法定理で考えればOK)

よって方程式は

となる。ここで、角度の範囲は

より、

と求まる。(ゴールはあくまでも を求めるということに注意!!)

Untitled 1 P1 48.png

補足

これはとても大事な変形で、補足もたっぷりある。

  • 覚えなくても、上の式変形のように作れればOK
  • 実際に合成するときは、上のように変形を行なっていき、 から を自分で求める
  • 有名角として が求められない場合は、 のまま置いておく
  • のどちらかからだけだと、基本的には は一つに決まらないので、 必ずどちらも使って、単位円上で を決定するようにしよう
  • 最初の 中身の角度()が違うと使えないので注意
  • 上の例題のように、合成することにより式の項数を減らすことができるので、方程式や不等式を解くのがとても楽になる
  • ちなみに、 で合成することもできるので、上と同様に考えてみよう。

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