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還元剤


概要

「還元剤」とは、酸化還元反応で電子を相手に与える物質のこと。電子を与えることで相手を還元し、自分は電子を失って酸化されます。

還元剤_1.png

電子を持っている物質ほど還元剤になりやすいです。 単体であれば例えば電気陰性度の小さいアルカリ金属、化合物であれば酸化数(=電子の過不足具合)が小さい原子を持つ物質などです。

還元剤_2.png

ただし酸化還元反応で実際に酸化剤や還元剤になるかどうかは相手の物質にもよります。たとえばシュウ酸は強い酸化剤である過マンガン酸カリウムなどには還元剤となりますが、なんでもかんでもホイホイ電子を渡すわけではありません(*注1)。

詳細

還元剤

酸化数」とはそもそも奪った/奪われた電荷の大きさのことでした。つまり電子を奪って酸化数が小さい原子を持つ物質は酸化剤として働きやすい傾向にあります。

覚えたい還元剤

大学入試においては、基本的な還元剤が酸化還元反応を起こした後の生成物を覚えておく必要があります。反応物と生成物のペアを覚えておけば半反応式は自分で作ることができます

  • (強酸化剤に対して)
  • イオン化傾向の大きい金属金属イオン

補足

  • (*注1)有機化学で特にシュウ酸に還元性があるとは習わないのはそういう事情です。

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