時制の一致
時制の一致とは?
簡単に言えば、時制の一致とは、 「文章の中に節を取る動詞が出てくる場合、動詞の形を一致させようね」という、英語の世界の暗黙の了解です。
でもこれは、必ず一致させなければいけない!」のではなく、「時制にこだわった結果、自然に一致した!」感覚の方が正しいです。
詳しく紹介していきますね!
述語動詞がポイント!
時制の一致を気にしないといけないのは、「that節を取る動詞」を使う時です。主に 「伝達・思考を表す動詞」 が多いです。
※ thatの代わりにifを後ろに続けて、「wonder if ~ (~かどうかを不思議に思う)」 という使い方もあります!
1.まずは現在形の場合を考えてみる
次の3つの例を見てみましょう。
(1)
a. I know (that) he was busy.
b. I know (that) he is busy.
c. I know (that) he will be busy.
それぞれthat節の内容が、過去、現在、未来になっています。
つまり、
①過去に~だったのを知っている ②今~なのを知っている
③未来に~なる予定なのを知っている
ということですね。
このknowが過去形になった場合を次で見てみましょう。
2.過去形になった場合のthat節は?
次の3つの例を見てみましょう。
(2)
a. I knew (that) he had been busy.
b. I knew (that) he was busy.
c. I knew (that) he would be busy.
それぞれ、
①「前に~なのを知っていた」
②「その時に~なのを知っていた。」
③「その時より未来に~する予定なのを知っていた」
となります。
何といっても特殊なのは、①と③ですね。
以下の事を覚えておきましょう!
※had+過去分詞(過去完了)がピンとこない場合は、過去完了の辞書ページも参考にしてみよう!
練習問題
それでは2題だけお試しに解いてみよう!
(1)彼は家族と一緒にハワイに行く予定であることを伝えた。
He told that he ( )( )( )Hawai with his family.
(2)彼女が1年前に日本に旅行に行ったことを不思議に思った。
I wondered that she ( )( )( )Japan a year ago.
解答は一番下に!
豆知識(上級者向け)
ちなみに、よく参考書などで「時制が一致しないこともある」という例も書かれていますよね。
(3)All children knew that the earth moves around the sun.
that節の中が「変わる事のない事実」であれば現在形を使ったりすることがあります。
しかし、こんな簡単な話ではないみたいです。実際にいろいろな発話を見てみると、「変わる事のない事実」であれば絶対に現在形であるということはなく、主語が誰か、動詞がどんな種類の物かで時制が影響される、という論文もあります!おもしろいですね。
練習問題の解答
解答:
(1)would go to (過去から見た未来だからwould)
(2)had been to(~に行ったことがある、はhave been to 場所, それをhad+過去分詞にする)