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大航海時代


概要

大航海時代は、15世紀にスペインやポルトガルを中心に、アジアやアメリカへの航海が盛んになったことで、世界の一体化が始まった時代です。

まとめ→近世ヨーロッパ

場所

078_大航海時代.jpg

時代

15世紀後半〜17世紀前半

詳細

大航海時代の背景

・スペインとポルトガルの発展

イベリア半島では、西ゴート王国の後、後ウマイヤ朝などのイスラーム王朝に支配されていましたが、その後はさまざまな勢力の割拠する時代が続きます。

1479年カスティーリャ王女イサベルとアラゴン王子フェルナンドの結婚により両国が統合されて、スペイン王国が成立しました。

1492年にイスラーム勢力最後の拠点グラナダを陥落させて国土統一を果たして、レコンキスタを完成させました。

国内を抑えたことで、視線は海外へと向いていきます。

ポルトガルでも、15世紀後半のジョアン2世は王権を強化し、インド航路の開発の援助に力を注ぐなどしていました。

・火薬、羅針盤、活版印刷術の改良 これらの技術力が向上したことにより、遠洋航海が可能になっていました。

大航海時代の内容

上図参照

スペインはコロンブスらを「インド」にトスカネリの説に則り西回りで派遣したところ、彼らはアメリカ大陸に上陸します。

イタリア人アメリゴ=ヴェスプッチによりこの地が「新大陸」であることを発見し「アメリカ」と名付けられます。

その後、スペイン王室は「征服者(コンキスタドール)」たちをアメリカ大陸に送り込みました。

1521年にコルテスをアステカ帝国に、1533年にピサロをインカ帝国に送り込んで征服しました。

スペインの植民地ではエンコミエンダ制が導入され、ヨーロッパから伝染病がもたらされたことで、先住民の人口が激減しました。

ポルトガルでは王子エンリケがアフリカ西岸探検を支援しこの事業を推進、ジョアン2世の時代にはバルトロメウ=ディアスが喜望峰まで達します。

ヴァスコ=ダ=ガマはインド西岸に到達し香辛料を手に入れます。

またカブラルがブラジルに漂着しポルトガル領とします。

ポルトガル人のマゼランはスペインの命令で西回りでフィリピンにまで達し、船団員は初の世界周航を成し遂げました。

大航海時代の影響

商業革命

ヨーロッパにおける遠隔地貿易の中心が地中海から、スペインやポルトガルなど大西洋沿岸の国々へ移動しました。

ポルトガルの首都リスボンは香辛料貿易により、一時世界商業の中心となります。

価格革命

ポトシ銀山などアメリカの銀山から大量の銀が流入し、物価が高騰しました。

これにより、固定地代を収入とする領主は打撃を受けました。

補足

サムネイルの画像は、現存する最古の平面天球図です。それまであまり解明されていなかったインドやアメリカ大陸中央部が詳細に描かれていて、トリデシャリス条約による分割線が図中左側に描かれています。 Untitled44.jpg

補足2

誰がどこに行ったのか、覚えにくいです。

ポルトガル人なのにスペインの支援を受けていたり。スペイン人なのに出身はイタリアだったり。

細かいものは諦めて一つ一つ覚えるしかないですが、初めに西回りをしたのがスペイン(「西」)というのだけでも覚えておくと整理の起点にできますよ。

関連単語

カブラル / コロンブス / レコンキスタ

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