なり(断定)
概要
※「活用語」とは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと。
現代語でもたま〜に触れるので、割と親しみやすい助動詞。
例文
断定
例文:勝たんとうつべからず、負けじとうつべきなり。(徒然草)
原文:勝とうとして打つのではなく、負けまいと打つべきである。
存在
例文:京なる女のもとに、(伊勢物語)
原文:都にい女の元に、
識別のコツ
存在は、場所+なる+体言の形で用いられる。あとは断定の意味。
実践上は 伝聞・推定の助動詞「なり」 との識別が大事。接続が違う。
- 伝聞・推定の「なり」:終止形(ラ変の連体形)
- 断定の「なり」:体言・連体形
また、係り結びの結びの位置の「なる・なれ」は伝聞・推定。
さらに、撥音(ん)の下(省略されている場合もあり)の「なり」は伝聞・推定。
補足
連用形の「に」がちょっと異質だが、これは「にあり」「にして」「に思ふ」といった形になったり、「あり」との間に係助詞「ぞ」「こそ」が入って、「にぞある」「にこそあれ」という形になる場合が多い。
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