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反語形


反語形

テストや受験にもよく出る、反語形の表現を押さえよう。疑問・反語の辞書でまとめている両刀使いの句形とは異なり、ここでは主に 「反語」の意味だけを持つ形を取り上げる。

  • 豈〜(あニ)
  • 独〜(ひとリ)
  • 敢〜(あヘテ)

「豈」という漢字は漢文でしか見ないし、読み方が特徴的なので、最初のインパクトが大きいことで有名。ちなみに漢字を解体すると山の豆になる。

豈〜

  • 読み方:あニ〜未然形+ン(+ヤ)
  • 訳し方:どうして〜だろうか、いや〜ない

この「ん」は、推量の助動詞「む」なので、推量っぽい訳になるし、直前は未然形になる。

漢文 P4.png

発展事項として、 「あに〜ずや」 と最後に否定が入ると、反語の意味はなくなり、「なんと〜ではないか」という詠嘆形 となるので注意しよう。

独〜

  • 読み方:ひとリ〜未然形+ン(+ヤ)
  • 訳し方:どうして〜だろうか、いや〜ない

この「ん」は、推量の助動詞「む」なので、推量っぽい訳になるし、直前は未然形になる。

漢文 P3.png

「独」(ひとリ)には、「唯」と同じように「ただ〜だけ」という 限定形 の用法もあるが、その場合は「のみ」という送りがなが付く場合が多いので判別できる。

敢〜

  • 読み方:あへテ〜未然形+ン(+ヤ)
  • 訳し方:どうして〜だろうか、いや〜ない

この「ん」は、推量の助動詞「む」なので、推量っぽい訳になるし、直前は未然形になる。

漢文 P2.png

上の例のように、「不」と組み合わせて用いられることが多い。でも、「敢」と「不」の組み合わせは色々な形があるので、ここ整理しておこう。

  • 敢不(あへて〜ざらんや):反語(どうして〜だろうか、いや〜ない)
  • 不敢(あへて〜ず):強い否定(決して〜しない)
  • 不敢不(あへて〜ずんばあらず):二重否定(〜しないわけにはいかない)

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