上一段
概要
上一段活用とは、活用語尾が五十音図のイ段 (i) しか使わないような、古文の動詞の活用のしかたのこと。なので上の方の一段のみ使うということで、上一段と言われる。
たまに、一段だけならア段だ!と決めつけて自爆する人もいるので、気をつけよう。
歯磨きしながら、活用を口ずさみながら押さえておこう。
上一段活用は限られているので、覚えてしまうのが大事。「ひいきにみゐる(贔屓に見入る)」という、何のひねりもないゴロが有名。これは、上一段活用の動詞の頭文字を取ったもので、
- 干(ひ)る
- 射(い)る/鋳(い)る【ヤ行】
- 着(き)る
- 似(に)る/煮(に)る
- 見(み)る
- 居(ゐ)る/率(ゐ)る【ワ行】
が上一段活用の動詞の全てとなる。ゴロの最後の「る」は、動詞の語尾を表す。
補足
と言いつつも、上一段活用の動詞は、上に列挙したもののほかにも、複合動詞として登場することがあり、「顧みる」「試みる」「用ゐる」「率ゐる」 などがよく出てくる。(カ変やサ変と同様)
つまり、動詞の最後が上の上一段活用の動詞になっているときに、その動詞も上一段活用をするということ。
- 「顧みる」「試みる」は「見る」の複合語
- 「用ゐる」は「居る」の複合語
- 「率ゐる」は「率る」の複合語
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