たり(存続・完了)
概要
※「活用語」とは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと。
助動詞「り」 も同じ意味を持つが、こっちはサ変動詞の未然形・四段動詞の已然形に接続する。
例文
存続
例文:寄りて見るに、筒の中光りたり。(竹取物語)
訳文:近寄って見ると、(竹の)筒の中が光っている。
完了
例文:いづくよりともなく出で来たり。(更級日記)
訳文:どこからともなく、現れてきた。
識別のコツ
「たり」はもともと「てあり」(〜ている)から来ていると考えられていて、なので、ほとんどが存続の意味。
存続で訳してみて、意味が通じなかったら完了と考えよう。
また、断定の助動詞「たり」もあるが、これは接続で判断しよう。
- 存続・完了の「たり」:連用形接続
- 断定の「たり」:体言に接続
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