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接続助詞


概要

上の語を下の語に接続する助詞、それが接続助詞。順接や逆接など、ややこしい古文を読解する上で大きなカギとなる助詞。

ただ残念ながら、同じ接続助詞が順接も逆接も表すことがあったり、見分け方が文脈しかなかったり、難しいところもある。とりあえずはそれぞれの接続助詞の意味と接続をおさえて、あとは文脈から意味を判断しよう。

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「〜〜条件」みたいな言葉がたくさん出てくるので、まずはこれを整理しよう。後で例文でも確認する。

  • ある確定したことや事実に対して、予想される結果を導くのが、順接確定条件。(〜ので、等)
  • ある確定したことや事実に対して、予想されない結果が現れるのが、逆接確定条件。(〜のに)
  • 仮に仮定したことに対して、予想される結果を導くのが、順接仮定条件。(〜ならば)
  • 仮に仮定したことに対して、予想されない結果が現れるのが、逆接仮定条件。(〜たとしても)

例文

では、いくつか重要な接続助詞と意味を例文で確認しよう。

順接仮定条件

例文:春まで命あら、必ず来む。(更級日記)

訳文:春まで命があったら、必ず来よう。

ラ変「あり」の未然形に接続している。

順接確定条件(原因・理由)

例文:いと幼けれ、籠に入れて養ふ。(竹取物語)

訳文:とても小さいので、カゴに入れて養う。

形容詞「幼し」の已然形に接続している。

順接確定条件(偶然条件)

例文:東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれ 月かたぶきぬ(万葉集)

訳文:東の野に暁の光がさし出るのが見えて、ふりかえって見る、月が傾いている

※動詞「す」の已然形に接続している。

順接確定条件(恒常条件)

例文:疑ひながらも念仏すれ、往生す(徒然草)

訳文:疑いながらでも念仏を唱えると必ず、往生する

※サ変「念仏す」の已然形に接続している。

が・に・を

逆接確定条件

例文:めでたくは書きて候ふ、難少々候ふ(古今著聞集)

訳文:りっぱには書いてごさいます、欠点が少しございます

単純接続

例文:あやしがりて、寄りて見る、筒の中光りたり。(竹取物語)

訳文:不思議に思って、近寄ってみる、竹筒の中が光っています。

順接確定条件(原因・理由)※「が」は除く

例文:明日は物忌みなる、門つよく鎖させよ(蜻蛉日記)

訳文:明日は物忌みであるので、門をしっかり閉めさせよ

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