比較形
比較形
「何と何の、どういうことを比較しているのか」 が読解する上で大事になるので、句形ごとに各情報がどこに出てくるかしっかり押さえよう。
- 〜不如ー(〜ハーニしカず)
- 〜無如ー(〜ハーニしクハなシ)
- ー於〜(〜ヨリモー)
〜不如ー
- 読み方:〜ハーニしカず
- 訳し方:〜はーに及ばない
この句形は、「不如」の前後のものを直接比べている表現。下の例文でイメージを押さえよう。
「百聞」vs「一見」と言う比較がなされていて、「不如」の後にくる「一見」の方が強い、というイメージ。
同じ用法・読み方を持つ表現として、 「不若」 も押さえよう。
〜無如ー
- 読み方:〜ハーニしクハなシ
- 訳し方:〜についてはーにまさるものはない
この句形は上と違って、何かと何かを比較しているわけではなくて、最上級の比較となっている。「無如」の後に来るものが最強ですよ、という表現。
同じ用法・読み方を持つ表現として、 「莫如」「無若」「莫若」 も押さえよう。
【整理】「如」「若」が登場する他の句形
ー於〜
- 読み方:〜ヨリモー
- 訳し方:〜よりもー
「於」は置き字で、送りがな「ヨリモ」に該当する。「不如」と同様に、この句形は、「於」の前後のものを直接比べている表現。下の例文でイメージを押さえよう。
また、受身形の「ー於〜」と同じ形なので、送りがなや文脈で判断しよう。
発展
追加で、以下の最上級の表現も押さえておこう。上の句形を押さえていれば、意味も取れるはず。
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