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呼応の副詞(禁止・他)


概要

副詞と対応する表現がセットになっているような副詞のことを、呼応の副詞という。陳述の副詞とも呼ばれる。

副詞と対応する語がお互いに呼応している(呼び合っている)、という意味で、こういう表現がされている。

例えば、文中に「〜たら」が出てきた場合には、上に「もし」が来るんじゃないか?と考えることができる。これがまさに呼応の副詞の考え方。

ここでは禁止・推量・願望・意志の表現とくっつく副詞を紹介する。(打消とくっつく呼応の副詞はこちら

呼応の副詞禁止・他.png

これらの副詞を見たら、下にこのような表現がないか注意するようにして、訳をとり間違えないようにしよう。

禁止

禁止表現には色々とあるが、「な〜そ」「〜な」「ゆめ/ゆめゆめ〜な」の順に強い表現になっていくと理解しておこう。

な 〜 そ

例文:月見たまひ。(竹取物語)

訳文:月をご覧になってはいけません

な(終助詞)

例文:あやまちす。心して降りよ(徒然草)

訳文:失敗する。用心して降りろ。

終助詞の辞書はこちらから

ゆめ / ゆめゆめ 〜 な

例文:ゆめゆめ人に語るべからず(宇治拾遺物語)

訳文:決して人にしゃべる

※なお、「ゆめ」の下に、禁止ではなく打消の表現が来たら「全く〜ない」という否定の意味になるので、注意が必要!呼応の副詞(打消)の辞書で確認しておこう。

推量・願望・意志

特に「いかで」に関しては、下に推量の意味が来るか、願望の意味が来るか、意志の意味が来るか、によって訳が変わるので、注意が必要。

「む・むず」「べし」といった、推量や意志の意味を両方持っている助動詞が下に来る場合には、その場で判断するしかない。助動詞の辞書を復習して、判別方法を思い出しておこう。

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